【続編】長男のカゴ
善が選んでくれたワンピースを着てみた。



せっかく雷さんが用意してくれたんだからエミのワンピースは封印しよう。



「どう…かな…」

「自信なさげに歩かない!!背筋を伸ばしてください」

「は、はいっ!!」

「いいですね。お嬢様とお呼びしたいくらいです」

「照れますよぉ~」

「ウソも方便と言いますので」



なんか今日の近野さん、恐ろしい…。



髪やメイクは明日、美容師さんが来てくれるんだとか…。



大がかりです…。



「プレゼントは善様のお名前でこちらから送っておきますので」

「ありがと、近野。仕事あったんじゃねぇの?」

「社に戻っても私の仕事は善様ですので」

「俺!?」

「えぇ、何かあればすぐに出られるようになってます」

「夏休みなのに!?休めばいいんじゃ…」

「早速呼び出したのは善様では?」

「そうだった…。なんかごめん…」

「いいんですよ。当たり前のことです」



近野さんって本当に善の専属なんだね…。



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