【続編】長男のカゴ
あまりにも雷さんと違ううちの父親。



それでも善はいつもの善。



「あっ、これつまらないものですけど」

「食料!!」

「定職に着いた方がいいですって。何歳ですか?」

「45!!」

「マズいね、ソレ。ただでさえ就職すんの難しいのに」

「実はね、俺店とかやりてぇの」

「なんの!?」

「メシ屋!!料理だけはプロ級だし~」



なんで彼女の父の夢聞き出してんの?



まぁ、うちの父はこういうヤツだけど…。



「お義父さん、俺とビジネスをしましょう!!」

「どんな?」

「お店開くための資格を取っていただけたら、その時に店出しましょうよ。金銭的なことはこっちでやります」

「冗談が過ぎるって、彼氏」

「本気ですよ。現在株で儲けたの、4000万近くあります。俺はこれをまだ増やしますよ」

「4000万!?」

「俺、卒業したらお義父さんに投資します」

「どこまでウソ?マジ?俺、調理師免許とか取った方がいいわけ?」



なぜ…こんなことに…。



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