【続編】長男のカゴ
留宇さんの隣で目玉焼きを焼くあたし。



珍しく早起きの善は何気に新聞なんか読んでます。



「昔からあんな感じですか?」

「変わったよ、学園入ってから。昔は朝はスポーツニュースと占いしか見なかったもん」

「あははっ!!善ぽい!!」

「今も案外テレビ欄見てるのかもよ~?」



あんな真剣な顔で!?



って、珍しく真剣な顔…。



家にいるときの善はふざけてる姿しか見たことなかったもんな…。



カッコイイ…かも…。



「「おはよ~」」

「おぅ、双子。朝からキラキラだな」

「女だもん。芽衣達、善兄みたいにだらしなくないの」



すみませんが、ここにもだらしないのがいま~す…。



寝癖直してないや…。



「おはよう、善兄」

「天もしっかりしてんな…」

「今日遊びに行くから」

「誰と?」

「水恋と」

「スイレン?」

「彼女」

「はぁ!?お前小学生だろ!!」

「ダメなの?平井製薬の令嬢だけど」



なんか天君ってやっぱり現実主義者…。



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