【続編】長男のカゴ
留学先から帰ってきてたみたいで、古谷が離さなかったんだって。



遠距離とは思えないくらいの超仲良し。



「私、山田 エミ」

「タマキです」

「小さくて…握りつぶしたくなるわね…」

「え"っ!?」

「ウソよ」

「エミちゃん、美人さんで羨ましい…。怜ちゃんも背が高くてモデルさんみたい…」

「古谷 ミサキが小さいからお似合いね」

「ありがとう!!」



いや、多分毒だよ、今の…。



古谷、小さいの気にしてるんだからさ…。



「遅くなってしまいました。父からの差し入れです」

「炎次~!!肉ぅぅぅ!!」



炎次がバーベキュー用のお肉を持ってきてくれた。



食事の世話は全部秘書さんがするそうで。



自分たちにやらせればいいものを…。



『おケガでもされたら困りますっ!!』



と、声をそろえて言われたら何も言い返せない。



みなさん大事な人材らしいから…。



「手伝いますよ、近野さん」

「助かります。料理に口を出すのは得意なのですが…」

「じゃあ近野さんは口出し担当で」

「岩崎様、ステキです!!」



初めて本気で褒められた!!



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