【続編】長男のカゴ
庭に出て始まったバーベキュー。



焼くのはもちろん秘書さん。



「怜!!セミ取れた!!」

「やめて善っ!!来ないで!!」

「見て見ろよ、この愛らしい目!!」

「ソレ以上近づいたら善もバーベキューだからね」

「ビビりかよ~…。あっ、アゲハ~!!」



善ってやっぱり少年だ…。



炎次なんか顔がひきつってるよ…。



苦手っぽいもんな…。



「よ~し、誰がいちばん飛ばせるかだな」

「振れ!!」



なんかみんなで炭酸振り始めたんだけど…。



まさかビール掛けみたいな?



「僕のがいちばん高い!!」

「今のは俺だろ!!」

「ベタベタ~!!」

「そこのプール飛び込めよ、古谷」

「マックが行け!!」



なんかみんな楽しそう…。



あんな難しい勉強してるとは思えないな…。



「ガキってこれだから…」

「楽しそうだね、善達」

「息抜きは必要だわ。特にあの方達には」

「どんな意味?」

「常にプレッシャーを背負っていたら潰れてしまうでしょ。たまには荷物を降ろすことも必要なのよ」



エミ、まともなこと言ってる…。



< 178 / 360 >

この作品をシェア

pagetop