【続編】長男のカゴ
でも一人分を作るより二人分を作る方が楽って言ったら楽かも。



「でもどうやって届けたらいいの?」

「この際だから指名しちゃえば?」

「指名…?」

「S科の雑用係。1学年に普通科からひとりだけS科の雑用係を選べるんだよ。雑用しながらハイレベルの授業が受けれるから。雑用係枠狙ってるのは生徒会なんだけど」



そんなのダメでしょ!!



生徒会から睨まれそうだよ!!



「クラスの半数が賛成したら決まりだよ。僕とゼンゼンとマックと炎次が賛成すれば怜ちゃんは晴れてS科補佐っ!!」



S科補佐…。



なんかいい響きじゃない…?



「S科と同じ授業って…」

「卒業する頃には会社の経営できるくらい?あと、授業でお金も稼げるよ」

「あたし…やるっ!!」

「じゃあ賛成の人手ぇ挙げて~」



8人しかいないクラスで5人が賛成…。



なぜかあたし、S科補佐としてハイレベルな授業を受けられることになりました。



絶対立派に卒業してやるから!!



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