【続編】長男のカゴ
な~んて迂闊だった。



高2の春、よくわからない金持ち学校に転入させられることに。



しかもS科と呼ばれる特別クラス。



意味がわからないです。



「雷?俺の学ランが白ブレザーになってんよ?」

「後継者候補になるって話しただろ?」

「まぁ、聞いたけど…」

「お前は頭が足りねぇ。空手も中学でやめたことだし。だから好きなだけ勉強して来い」

「勉強できるし!!」

「それは普通の勉強だろ?経営の基礎とか、他の国の言葉も教えられるから善にはもってこいだな」



マジ…?



俺の弟達がやたらバイリンガルなのはそんな理由?



えっ、ウソでしょ?



「超ヤダ!!マジヤダ!!本当にヤダよぉ~…」

「泣きついてもムダ。俺が決めたことは守るのが家のルール」

「そんなルール聞いたことねぇし!!」

「とにかく行ってみろ。ムリそうなら戻してやる。まぁ、全寮制だからしばらく帰って来れないだろうけど」



いぃぃぃぃやぁぁぁぁ!!



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