【続編】長男のカゴ
その日のうちに寮に新しいブレスレットが届いた。



金のブレスレットはS科の印。



そして今つけてる銀色は普通科の印。



どうやらあたしはダブル付けらしい。



1本でも重いのにぃ~…。



でも付けなきゃ侵入者扱いだ。



「岩崎さ~ん、電話が入ってるわよ~」

「電話!?わかりました!!」



部屋についてる固定電話はまず管理人さんのとこへ行く。



その後であたしに内線で回る仕組み。



初めて電話が来たよ…。



「はい?」

「あっ、怜?」



聞き慣れない声。



低い男の。



「どちら様ですか?」

「俺!!善」

「善!?な、なに!?」

「S科ブレス届いただろ?」

「あっ、うん…」

「ならいいや。で、明日のメシなに~?」

「メシ!?お弁当なら…唐揚げとほうれん草のバター炒めと…アスパラをベーコンで巻こうかと…」

「卵焼きっ!!」

「はいはい、用はそれだけ?」

「他になくね…?じゃあな~!!」



うん、頑張ろう…。



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