【続編】長男のカゴ
別室で仕事をしてた近野に連絡をした怜はバタバタ動き出してしまった。



俺の帰り支度だ…。



「俺帰らない~!!」

「バカじゃないの!?」

「だって授業受けてぇし…」

「何でそうなの?こんなに熱あるんだからたまに休みなさい」



仕方なく近野が来てから部屋に戻った。



寝たら治るだろ。



そう思って寝たら余計ひどくなってて。



「死ぬっ…」

「善様、お医者様を呼びますがよろしいですね?」

「なんでもいい…」



近野が医者を呼んで血液検査とか。



カラダ熱い…。



「風邪でしょうね」

「熱が高すぎませんか?」

「前回もかなり高熱でしたし…。様子を見ましょう」

「ありがとうございます」



俺の代わりに近野が礼を言い、医者は薬を置いて出て行った。



昔から熱はかなり出て一気に下がるんだ…。



イヤな体質…。



「善様、無理はなさらないことです」

「無理してねぇもん…」

「してましたよ、最近。就職先を探すのはまだ先でよろしいのでは?」



バレてたか…。



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