【続編】長男のカゴ
金持ち学校に対するグチとか、S科の不満とか。



そんな話しで盛り上がった。



「こんなに話がわかってくれる人、いなかったんです!!」

「俺もだよ」

「善先輩って、もっと怖い人かと思ってました。見た目もヤンチャっぽいし」

「俺!?スゲー普通だから!!」

「そうみたいですね!!今日はお話しできてよかったです!!またお話してくださいね!!」

「おぅ!!またな!!」



そう言って生徒会室を出て。



なぜか気分がよくて。



夜メシまで怜とは会わないまま、広間へ向かった。



「生徒会どうだった?」

「話の分かる2年に会った」

「2年生?どの子?」

「ん~と、あっ、ナル!!」



目が合って呼びかけると、ニコッと笑って駆け寄ってきた。



持っていた紙袋を渡されて…。



「ブツです、ブツ」

「マジ…?もらっていいわけ?」

「はい!!たくさんありますから!!では来週の生徒会で!!」



カップラーメンをもらってウキウキしていた。



怜のことなんて…考えなかった俺のバカ。



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