【続編】長男のカゴ
帰宅した善からも連絡はなくて。



あたしはひとり、ケータイを見つめて不安。



夜も眠れず、エミと気分転換に買い物。



「よりによって4連休…」

「何もなきゃいいわね」

「知らないよ…」

「とか言いつつ、気になるんでしょ?」

「気にならない!!」



意地にも似た心情。



認めたくないだけ。



そんな思いで過ごした夜、ケータイには善からの着信…。



出ようか迷っても、やっぱりあたしは善が好きで…。



ほら、善を追いかけてるのはあたしじゃん…。



「もしもし…?」

「怜先輩ですよね?」

「あなた…まさか…」

「2年の富田です。単刀直入に言います。善先輩と別れてください」

「ちょっと待って。善は?」

「今寝てますよ、隣で」



一瞬にして真っ白になった頭。



善が…浮気…。



「ふざけないで」

「ふざけてないですって。今日はこのままお泊まりです」

「善と…変わってよ!!」

「寝てるんです!!あっ、写メ送りますね。じゃあ、とにかく別れてくださいね~」



切れた電話の後、送られてきたメールには服を着てない善がベッドに寝てる姿。



終わり…かな…。



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