【続編】長男のカゴ
今日はちょっと寝坊したから急いだだけでっ…。



「か、カワイイとか…ウソつくな!!」

「えぇぇ~、怜の寝癖カワイイじゃん。超人間臭くて」

「褒めてんの?貶してんの?」

「褒めてんよ~。あっ、箸落としたから怜のフォークもらう」



だ、ダメっ!!



かかかかか、間接キスになるから…。



って、そんなこと思ってんのはあたしだけか…。



「僕、去年の健診の朝にキレて雑用係クビにしちゃったんだよね~…」

「はい!?」

「寝起き悪くて。僕を起こすのは秘書に任せた方がいいよ」

「わかった…」



どうやら古谷は寝起きが悪いらしい。



炎次も悪そうだ…。



「俺はメイドに任せてっから毎朝スッキリだけどな」

「メイド!?まさかマック、家のメイド持参したの?」

「ちげぇよ。学園のメイド。俺に着いてるヤツ、去年のより美人だぜ」



学園にメイドがいるの…?



なにやらひとりに対し、ひとりの専属メイドがいるらしい。



やっぱりS科すげー…。



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