【続編】長男のカゴ
荷物を片づけ終わり、夕陽でオレンジ色に染まったの部屋。



買ったばかりのソファーに座り、ホッと一息。



「はい、ミルクティー」

「ありがと。なんか近野がいねぇってやっぱり不思議だ」

「そうだね。結城さんとお別れするとき泣いてしまったよ」

「これからはふたりでやらなきゃ」

「うん、火事は分担ね?」

「了解」



こうして俺たちの同棲生活が始まった。



朝は一緒に起きて、メシを作る怜と洗濯物を干す俺。



掃除はお互いやる感じ。



そんな日々で、やっと俺と怜の初出勤!!



「怜がOLか~」

「頑張ってくるね!!」

「セクハラとかあったら溜めねぇで言えよ?」

「善もグチっていいからね!!」



スーツを着て…行ってきます!!



久しぶりに乗る電車は予想以上に満員。



マジで毎日コレに乗らなきゃならないのか!!



「潰れるっ…」

「俺に…くっつけ…」

「触るでしょ…」

「動かせねぇよ!!」



朝から揉みくちゃだ…。



< 345 / 360 >

この作品をシェア

pagetop