【続編】長男のカゴ
やっと降りた駅で怜と別れる。



よし、頑張ろう。



まずは入社式。



「君、もしかして営業?」

「あっ、俺とう…氷流」

「俺、工藤。よろしく」



入社式で隣にいた工藤。



俺より4歳上で大卒らしい。



高卒のことを離すとびっくりされた。



「初任給とか低いだろ」

「それは大卒と同じ。通ってた高校、大学と同じ扱い」

「どんな秀才だよ」

「ドキドキしてきた~」



あっと言う間に終わった入社式。



今から俺はこの会社の一員。



「氷流君、これ名刺」

「ありがとうございます」

「今日歓迎会あるから」



今日!?



なんで今日だよ!!



あっ、金曜だからか…。



それから仕事の流れを教えてもらった。



俺は俺の仕事をやるっ!!



「氷流は不利だよな」

「何でですか!?」

「接待できねぇ」

「えっ…」

「未成年に酒飲ませるような会社じゃねぇからな、うちは。実力で頑張れ。俺も高卒で、同期の中ではいちばん出世してんだぜ~」



部長が超若い…。



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