【続編】長男のカゴ
女って怖いとつくづく思う。



「お嬢様、右足を」

「はい」

「次は反対です」

「ありがとう、渡部」

「滅相もありません。しかし本日は先に検温を」



なんで靴まで履かせてもらうの!?



靴くらい自分で履け~い!!



文句を飲み込み、検温を終えて次の部屋。



「西岡君、おはよう」

「お、おはようございますっ!!けけけけ、検温ですね!!」



なんで焦ってんの?



脈拍上がって来てない…?



「緊張…してる?」

「坊ちゃんはずっと男子校だったため、女性が得意ではありませんので。私がやりますので部屋の外へ出ていただけますか?」



はぁ!?



得意じゃないとかいわれても…。



って、免疫ないだけなんじゃ…。



次はもうひとりの女の子。



そして炎次とマック。



さてと…。



「古谷~、起きてる~?」



寝起きが悪いと言っていた古谷の部屋へやってきた。



起きてる…の…?



「俺に触んな…」



はいっ!?



古谷が『俺』って!!



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