【続編】長男のカゴ
いつも『僕』って言ってフワフワしてる古谷が…。



「ミサキ様、検温ですよ?」

「うるせぇな!!寝みぃんだよ…」

「しかし…」



古谷専属メイドさんがチラチラあたしを見て困った顔。



相当寝起きが悪いらしい…。



「岩崎様、私が覚醒させて起きますので最後に回っていただけますか?」

「か、覚醒…」

「ゴキッとやれば5分程で元に戻りますので」

「ゴキッと!?」



ニコニコしてる古谷の秘書がパキパキッと指を鳴らしたので怖くなって部屋から出た。



どんな起こされ方してるんだ、古谷…。



次行こう…。



「雪村く~ん、起きてますかぁ?」

「おはよう、怜ちゃん。待ってたよ」



あまり学校に来ない雪村 泰斗(タイト)。



性格もよく知らないし、善やマック達との絡みも見たことがない。



正直、謎な男。



「今日は出席?あっ、ここに腕突っ込んでね」

「いいよ、キスしてくれたらね」

「はぁ…?」

「キスしてくれたら計らせてあげるって言ったの」



いいいい、意味わかんない…。



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