【続編】長男のカゴ
頭おかしいの?



それともふざけてんの?



「俺が補佐に賛成したのは怜ちゃんがカワイかったからだよ」

「カワイっ…」

「どう?俺と付き合わない?」

「なんであたし…?」

「な~んかみんなにサラッと馴染んじゃうとことか、見てておもしろいとことか。俺のオモチャにしたいな~って」



オモチャ!?



あたし、一応人間ですし。



「金持ちのボンボンの遊びに付き合う程ヒマじゃないんで~」

「つまんな~い」



そう言って腕をマシンに入れた。



計らせてくれるんじゃん。



計り終え、データを打ち込み終わりホッとした。



「じゃああたし次行くんで」

「ご苦労様」

「へっ…」

「じゃ、教室で会おうね」



頬に…チュッて…された気がする…。



何で!?



とりあえずブラウスの袖でゴシゴシ拭いといた。



仕事しなきゃ…。



「善~、検温だっ…」

「今日は怜か~…」



上半身裸でなにやってんの!?



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