【続編】長男のカゴ
それって雷的にどうなんだろ。



俺が父親の墓参り行ったら妬かねぇのかな?



ん~、なんとも難しい問題だ…。



「家の風呂いいわ~…」



なんて独り言を言いながらゆっくり入ってリビングへ。



「アイツ、見た目明るくてもたまに抱え込むから」

「そういうタイプですか…」

「もしそんな感じになったら聞き出してやって?どっかで発散させてやんねぇと荒れそうだ」

「わかりました。なんか…いいお父さんですね。うちのとは違う」

「俺なんてまだまだ学ぶことの方が多いよ」



な~んか入りにくい…。



雷がそういう俺を見ていたことも、なんだか恥ずかしくて。



やっぱり俺、あの学校で頑張って雷の力になりたい。



「超気持ちいい風呂だった~」

「じゃあ俺も入る。ガキは早く寝ろよ~」

「ジジイもな」

「やっぱり今日は飲み過ぎた」



飲み過ぎた雷が心配で、風呂から出るのを確認したのはヒミツにしておく。



やっぱり、俺の親父は世界一カッコイイ。



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