【続編】長男のカゴ
でもお金が…。



「行きてぇなら奢ってやる…」

「へっ!?」

「ひ、日頃の礼だ!!授業で稼いでるし…」

「なら…甘えようかな?あははっ…」

「ははっ…」



いつまで気まずいんだろ…。



その日、雷さん達と行った水族館はキラキラしてて楽しかった。



善とはあまり会話がないのが事実だけど。



気まずいままでどうしよう…。



だけどふたりになる時間もなく、善の部屋で眠って目覚めた次の日。



「えっ…」



なんで隣に善が寝てるの…?



同じベッドで!!



目覚めてすぐにドキドキしたのなんか初めて。



もう…ダメかもしれない…。



あたし…善に殺されそう…。



ドキドキばっかりしてて苦しいです…。



窒息しそうだよ!!



「善っ!!」

「んぁ!?」

「いい加減にしてください…」

「なんっで…怜がいんだよ!!」

「こっちの台詞だからね!!」

「えっ?あっ…なにしてんの俺~…。トイレ行って癖で自分の部屋に…」



どうにもこうにも、コイツはあたしをドキドキさせすぎ。



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