【続編】長男のカゴ

次の日も次の日も勉強した。



もうすぐ期末だからな。



１位を目指したいわけじゃないけど頑張らねば。



そしたら夏休みだし!!



「覚えられねぇ～…」

「法律は大事ですから。とくに会社を経営していく上では。完全に覚えなくとも、頭の片隅に置いといて損はないとおもいます」

「コレ日本の法律じゃねぇし～…」

「アメリカには支社がございますからね。先月も訴訟を起こされまして」

「マジ!?」

「日本ではあり得ないようなクレームでしたよ」



そういうこともあるのか…。



大変だな、雷も…。



「って、近野って藤間のなに？」

「私はここに来るまで秘書課にいたのですよ。その前は他国で執事を」

「本物の執事!?」

「えぇ、まぁ。お坊ちゃま方のお世話するので普通の秘書では多少心許ないかと」



スゲー。



本物の執事に初めて会った…。



「どんなことしてたんだ!?」

「こんなことです」

「今のまま!?」

「楽ですよ。ワガママなお嬢様の相手をするより」



マジスゲー…。