【続編】長男のカゴ
次の日は目が腫れていて見れたもんじゃない。



学校に行く気がしなくて、電話して休んだ。



ベッドから抜ける気力もない。



なにもする気力が起きない。



お腹も空かない、泣きすぎて頭が痛い…。



自分のために来たはずの学園をやめたいとすら思う。



恋と言うモノはそれほど偉大であたしを壊してしまうらしい…。



何も考えてないはずなのに涙が勝手に流れてしまう…。



「もう泣いたじゃんっ…」



それでも涙がたくさん溢れて、また泣き疲れて眠った。



ノックの音がうるさくて目が覚め、ドアを開けると夢かと思うほど意外な人物。



「山田さんっ…」

「ぶさいくね」

「なんで普通科に…」

「手続きはちゃんとしたわよ。友人のお見舞いって名目でね」



なんで山田さんがお見舞いにくるの!?



って、友人…?



「狭いわね…」

「悪かったね…」

「で、あなた失恋したのかしら?」

「何でっ…」

「相手は藤間 善ってとこね。情けない」



な、情けない…?



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