ロサは侍女になることにした
息を切らしながらも、少女の様子をじっとみた。
止血のおかげか傷口からは血は止まっていた。顔色は先程と変わらないが、まだ脈はある。
よかった。

「おーい!呼んできたぜ!」すると先程の男と若い青年が現れた。
「遅れて申し訳ない。すぐに治療する。ゴートン、その子を運んでくれるか。」
「御安いご用だ!!」

青年は、ゴートンに少女を診療所へ運ぶよう言うとロサを振り返り「君も来るか?」と聞いてきた。ロサは大きく頷いた。
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