ロサは侍女になることにした
明暗
ロサが故郷のゴーディンから旅立ち、3年が経つ。彼女はグルーヴという国に来ていた。
街は市場が開かれており、とても賑やかだったが、そこであるものが目に入った。
「…なんだここは?…橋の向こう側とは建物がまるで違う…」
ロサは、自分の居る位置から川を挟んで、ぼろの長屋が並ぶ土地を見た。自分が居るところは建物に罅がひとつもなく、道も綺麗に整っている。
「…行ってみるか」
ロサがぼろ長屋へ一歩踏み出そうとした。
そのとき、
パーーン、
銃声と共に仄かに火薬の匂いがした。
それより遅れてドサッと何かが倒れる音がした、それを見たロサは目を大きく見開いた。
「な、───!!!」
自分の足下に横たわったそれはぴくりとも動かない。しかも、十代前半ぐらいの少女だ。
街は市場が開かれており、とても賑やかだったが、そこであるものが目に入った。
「…なんだここは?…橋の向こう側とは建物がまるで違う…」
ロサは、自分の居る位置から川を挟んで、ぼろの長屋が並ぶ土地を見た。自分が居るところは建物に罅がひとつもなく、道も綺麗に整っている。
「…行ってみるか」
ロサがぼろ長屋へ一歩踏み出そうとした。
そのとき、
パーーン、
銃声と共に仄かに火薬の匂いがした。
それより遅れてドサッと何かが倒れる音がした、それを見たロサは目を大きく見開いた。
「な、───!!!」
自分の足下に横たわったそれはぴくりとも動かない。しかも、十代前半ぐらいの少女だ。