野に咲く一輪の花の如く

私は決心した。



「ありがとう、真由。私、探しに……ううん、会いに行って来る」



私がそう言うと、真由は優しく微笑んだ。



「きっと会えるよ。なんてったって、未来にベタ惚れのあの進先輩だよ~……未来を1人残して、どっかに行くわけないよ」



真由はそう言ってから、私の肩をポンポンと元気付けるように叩いて、手を離した。


< 110 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop