野に咲く一輪の花の如く

その人は写真を見ながら、首を傾げて考えていた。



どうしたんだろう?



ドキドキ……

鼓動が速くなる。

期待してしまいそう。



「あっ! 佐藤さんだっ! ちょっとこれ貸して!」



えっ? えっ?



急に何かを思い出したように叫んで、私の返事も聞かずに、その人は建物の中に戻って行った。



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