野に咲く一輪の花の如く

「不思議なもんだ……ばぁさんは居なくなったけど、一茂の他に新しく息子夫婦が増えた気がする」



えっ?



伊藤さんはそう言ってから、笑顔で私を見た。



あっ……。

私はちょっと照れくさくなって俯いた。



どうやらまだ出会って数時間の私の事を、伊藤さんは『新しく出来た息子(進)の嫁』と言う位置付けで受け入れてくれたらしい。


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