野に咲く一輪の花の如く

「ねぇ、進?」

「ん?」

「歌の歌詞じゃないけど……私には進が一番だよ? だって、この子が男の子でも女の子でも、大きくなれば私が進に出会ったみたいに、たった1人の大切な人に出会う筈だもん……ねっ?」



私がそう言うと、進はちょっと不思議そうな表情で私を見ていたけど……。



「そうだな」



最後にはそう言って、クスッと笑った。


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