野に咲く一輪の花の如く

本当は、今すぐ行きたい……進が居るかもしれない街へ。

でも、広範囲を移動する仕事で、何処に居るかも分からない。



私はこれ以上映像を見るのが辛くて、車を降りて家の中に戻った。





ねぇ、進?

早く帰って来て。



いつもみたいに、泣いてる私をギュッと抱き締めて、『バカだなぁ』って優しく笑って言ってよ。



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