+DOLL+

~お届けもの~


「お届けものでーすっ」
ある日突然、私の元に変な贈り物が届いた。
それは、“呪の人形”だった。

*城内 芽依(しろうち めい)*
  *16歳*高校2年*
   *身長160㌢*
 *性格は明るく、行動力があり、
     クラスからの信頼もある*

『なんだろうなぁ、これ・・・』
私は送り主の分からない箱を開けると
入っていた人形と目が合った。
ちょっと可愛い人形だったけれど、
服も髪も全部が真っ黒だった。
目の色は赤くて、唇も薔薇の様に真っ赤だった。
『ちょっと、不気味かも・・・』
私はそういいながらも人形を手に取った。
滑らかで、触り心地のとてもいい人形だった。

“私のこと、使う?”
人形をマジマジを見ていると
人形がイキナリしゃべりだした。
『え?・・・はぁ!?』
私は思わず叫んでしまった。
人形がしゃべれるわけない・・・よね。
“私は貴方の変わりに、嫌いな人間を
 始末して来てあげるよ?”
人形がそう言ってほほ笑んだ。
『いやぁ、だって貴方人形でしょ?』
私は人形と知らず知らずのうちに
話していた。
何故か恐怖という感情がない。
普通だったら絶対
『なにコレあり得ない!』って
叫んでいるはずなのに・・・
“嫌いな子のこと、始末できるんだよ?
 私の事使ってよ・・・。”
人形は何かを訴えてくるような視線を私に向けた。
本当に始末できるのだろうか・・・?

この時の私は、
自分がこの後狂っていくことを
想像もしていなかった・・・
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