Fire Flower
平日の朝はけーたいのアラームで目を覚ます。
まだ開けたくない瞼を嫌でも開けないといけない。
特にすることがなかった土日。
寝るだけ寝て過ごした。
寝て過ごすとかどんだけさびしい女なんだろ…。
まだ寝たりないのか体が重い。
一つけのびをして茶の間へと階段を下りる。
「おはよ~…。」
「色葉、早く顏洗ってきちゃいなさい。」
チラっと、ソファのほうへ目を向けて洗面所へと急ぐ。
いつものようにソファを独占してるのは咲樹。
4つ上のお兄ちゃん。
「…あ、お姉。」
「まだここ使うから、苺起こしてきて~。」
「はいはい。将ちゃんは?」
「将は仕事いったみたーい。」
5つ上の姉、優奈。
そして、旦那さんの将ちゃん。
それから娘の、苺。
現在7人で暮らしている。