ドライガール
祐樹は毎日、パチンコに明け暮れていた。

仕事から帰ると、生活費の入った袋がなくなっていた。

また、持って行ったな。

そんな事を思っていると、祐樹が帰ってきた。

「ただいま・・・また負けたよ」

「じゃあやるなよ。負けるのわかってるならやらないでよ」

「借金減らそうとしたんだ」

「借金?あんた金融会社からいくら借りてるの?」

「金融会社からは借りてない。知り合いから借りてる」

「だよね、あんた仕事してないものね」

彼は、しばらく黙っていたが急に喋り出した。

「百万ほど借りてる。何とかならないか沙織」

「別にいいけど、返してね」

「必ず返す」

私は祐樹の借金を立て替えた。
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