いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)


「城戸 雪葉(キド ユキハ)…です!!」

そう言ってから、微笑んだ。



「わかった!雪葉ちゃんね。」


「よろしくお願いします!!」



「私は愛希。」


「俺は湊。」


「俺は和泉!」


……みんなが、続けて自己紹介をする。



「貴方は…?」

自己紹介が手早すぎて、軽く茫然としていた俺を見て、彼女は聞いてきた。



「あ、俺は、春陽。…よろしく。」



そう言うと、彼女は笑った。




「よろしく!」

……今度は、無邪気な、幼い笑い方で。


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