いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)


それからすぐに、和泉も降りてきた。


「二人とも、用事が済んだらすぐに病院行くって。」


「あぁ……。」

「雪葉が……、心配?」


その問いかけに何も答えず黙っていると、



「大丈夫だよ、雪葉なら。」



和泉が俺に笑いかける。



「ってゆーか、雪葉ならいつもみたいに笑って待ってるって!


だから……ね?」





でも、そう言う和泉も、どこか不安げな表情をしていた。
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