いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)
*12*
「……うん。」
ここで話す事、って言ったら、きっと病気の事。
「私の病気、先生から聞いたんだよね。」
……やっぱり。
「ごめんね……。黙ってて。
でも、言えなかった。
絶対知られたくないって、思ってたの。
今となれば、言うべきだったよね、って思うのに……っ。」
雪葉の瞳から、また涙が溢れそうになる。