いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)
*15*
季節はいつの間にか、秋から冬になっていた。
……もう、11月も終わり。
雪葉の病気は、良くはならないものの、悪くなっているようにも見えなかった。
……でも。
「雪葉…、また痩せた?」
「そんな事ないよ。」
日に日に彼女は痩せていっている様で、少しでも目を離せば直ぐに消えてしまいそうなくらいに、
儚い
……そんな存在になっていた。