いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)


「泣いてないよっ!」


えへへ、…こちらを向いてから、そう言って笑う雪葉。



「ビビるからマジやめろよ…。」


「まさか、こんな夜中に来てくれるなんて思わなかった。」


「……面会時間過ぎてるけど、なんか会いたくて…。」





「就寝時間前だから多分大丈夫だ……。」




雪葉がその台詞を言い切る前に、俺は雪葉を抱きしめた。


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