いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)
*2*
「俺の部屋に布団あるから取りに来てね~。」
「はい!」
「…そう言えばお前、自分の部屋片付けしてるのか?」
思い出したかのように、湊が言う。
確かに、こいつの部屋は汚い。
今掃除してある確率は、朝の事を考えると10%ぐらい。
……いや、絶対に掃除していない。
「布団のある押入れくらいはね。」
すごいでしょ、と、和泉が胸を張る。
…この時ほど、こいつをバカだと思ったことはない。