いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)



話が終わると、



「……じゃあ、病室に戻りましょうか。」


そう言われて。


俺はただ頷いて、先生の後を歩いた。








「春陽!話、終わったの?」

病室に戻ると、嬉しそうな顔の雪葉が居て。




「うん。」




本当は笑わないといけないのだけど……笑えなかった。






雪葉が悲しそうな顔をした様に見えたのはきっと、気のせいじゃない。



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