いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)
*6*


……体を揺すられる感覚と微かに聞こえてくる声で、俺は目が覚めた。



寝ぼけ眼を擦り、視界を確認する。

目の前には、和泉。



「起きてよー…。春陽ー…。」


そして、和泉がしている困惑の表情で、俺は勘付く。




……あぁ、恒例のアレか。



「何で俺、春陽の部屋にいるの!?」


< 68 / 226 >

この作品をシェア

pagetop