いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)
「…え、嘘!?」
そう言いつつ、和泉は自分のYシャツの胸ポケットの方を見る。
「あ、本当だ………。」
「人騒がせな奴。」
「本当にな。」
「ごめんっ!!」
申し訳なさそうに両手を合わせるものの、大して反省はしていないよう。
「いい加減にしろ!!」
「財布にしろケータイにしろそういう騒ぎが多すぎるんだよ。」
和泉は俺と湊から説教を受ける。
今まで何度繰り返してきたことやら。
……それによって和泉が更正したことは殆ど無いが。
もう此処まで来ると習慣化しているだけかもしれない。
……そんな時、君がやって来たんだ。
「…あの、すみませーん……。」