いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)
「うん。」
「ありがとうございます!!」
そう言う彼女は、本当に嬉しそうにニコニコしている。
「なら、乗って?」
そう言いながら、俺は後部座席のドアを開ける。
「あ…、隣がいい……です。」
それに対して彼女は、頬を少し赤らめながら言った。
「わかった。じゃあ、隣…どうぞ。」
俺も、少し赤くなってるかもしれない。
……そう思いつつ助手席の隣を開ける。
やはり、サイドミラーに映る自分の頬はいつもより赤くなっているようだった。