いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)


運転を始めて、5分。


車内は、何故か静まり返っている。



……何か話した方がいいよな?




ただ、こういう時に限って話す言葉が見つからない。




自分に半ば呆れながら、ラジオでもつけるか、と思いカーナビの方に手を伸ばそうとする。



その時、

「あの……っ。」


助手席で固まっていた彼女が口を開いた。


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