いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)
「ん?何?」
「えっと…あ、のっ……。」
さっき赤みが引き始めていた彼女の頬は、また少しずつ赤みを増してゆく。
「あの……っ。春陽さんっ……て、
……愛希さんと…お付き合いしているんですか……?」
そう言い切った彼女の頬は、その瞬間に、林檎かと言うくらい、鮮やかな赤色に染まった。
突然の質問。
「はっ?」
予想もしていなかった台詞に、俺はこれでもかというくらい素っ頓狂な声を上げた。