いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)
「へ、あ、もし違ったらごめんなさいっ!!」
俺の咄嗟に出てしまった声に、彼女は、とてつもなく動揺しているようだった。
「あ、ごめん。俺も、いきなりでちょっと答えられなくって。」
「…じゃあ、もう一回聞きます。
……春陽さんは、愛希さんと、お付き合いしているんですか?」
助手席を見る。
こちらの方を見る彼女は、恥じらうような顔をしていて。
でも、瞳だけは
……真剣、そのものだった。