いつか昔の恋の唄―Last message―(仮)
「俺は――……。」
そう言いかけた途端、
プーッ!!
後ろからクラクションの音が聞こえた。
「あ……。」
気付かないうちに、俺はゆっくりとブレーキをかけていたようだ。
クラクションを鳴らした軽自動車は、反対車線に移って、俺達の車を追い越して行った。
それを確認して、アクセルを踏もうとする。
「……答えて、ください…。」
不意に、彼女の声が小さくなった。