今度はあなたからプロポーズして









「で、あなたは……
 村上さんとはどういうご関係? 
 ご親族ではなさそうだけど…」






親族ではない若い女性が
付き添ってたとしたら、
やはり誤解は受けるのだろうと
留美は状況的に理解した。





留美が今日の経緯を説明すると、
看護士は安心したように頷いて、
賢三のことを話してくれた。






賢三の口からでなく、
他人から聞くことに
留美は少々罪悪感を感じたが、





看護士はスイッチが入ったのか
勝手にどんどん話を始めている。






看護士が賢三を知っていたのは、
春江が入院したときに
担当したからだった。









< 126 / 202 >

この作品をシェア

pagetop