今度はあなたからプロポーズして









その病室は、
七階の角部屋の個室だった。







(どんな絵なんだろう…?)







留美は不謹慎にも胸が高鳴った。






部屋の中に入ると、
壁一面に綺麗な絵が描いてあった。






見た瞬間、



「あっ!」



と叫んだが、
留美は大声を出すまいと
咄嗟に口に手を当てた。








その絵は、












老夫婦が公園のベンチに腰掛けて
ニッコリ笑っている絵だった









< 132 / 202 >

この作品をシェア

pagetop