今度はあなたからプロポーズして
(あいつ、家に帰ってねぇのか?)
(でも、電話全然出ないって…)
(さっきから大分経つよなぁ…)
(まさか…)
(…何かあったのか?)
恭一の脳裏を良からぬ想像が
駆け巡った。
ジッと連絡を待つこともできず、
恭一は
とりあえず昼間の公園に向かった。
その足は、気がつけば駆け足に
なっている。
だが、やっと着いた公園は、
人の気配すらなく、
静寂に包まれていた。
(いるわけ…ないか)
微かな宛ても無くなると、
恭一の不安感はより深まった。
すぐにタクシーを捕まえると、
留美のマンションに向かった。
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