今度はあなたからプロポーズして









(俺は………クソっ)








恭一は、留美の部屋を出ると、
また新宿に戻って、
心あたりの場所へ歩き出した。






何かしなければ…と
とてもじっとしていられる
心境ではなかった。






コマ前の映画館、





馴染みのバー





南口の居酒屋





ウッドベリー






少しでも思い出のある場所は、
すべてまわった。






だが、留美の姿はどこにもない。









気がつくと、
またあの公園に戻って来ていた。









< 138 / 202 >

この作品をシェア

pagetop