今度はあなたからプロポーズして
「でも、OKしてくれるかどうか
…すごく不安なんです…
彼、ああ見えて結構モテるし、
本当に私でいいんだろうか?
とか
元々告白も私からだったし、
彼は喜んでくれてるのか?とか
なのに、いつも好き勝手な事
言ったりやってきたし…
今日だって仕事に行く彼に
つまらない喧嘩売っちゃって…
今更だけど、
私、自信がないんです……」
留美は一度溢れだした不満を
止めることもできず、
どうしようもないとは思いつつも
賢三にぶつけた。
「留美さんはどうしたいんじゃ?
相手がどうこうではない。
自分の気持ちに正直に動けば
よい。
たとえ、結果がどうであれ、
やったとやらなかったとでは
後悔の度合いが違うもんじゃ」
わしを見れば解るじゃろうに…
と賢三は付け加えると、
何も心配することはないと
動ずることなく
大きな器で留美を受け止めた。
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